2020年12月現在、大阪モデルが赤信号となり、医療の非常事態宣言が発令されました。外出自粛要請です。
その、非常事態宣言が発令されたまさにその日!私はPCR検査を受けました。育休中で乳幼児と一緒にほぼ家にいる私がなぜPCR検査なのか。春から夏にかけてはなかなか受けられなかったPCR検査。今はどうなっているのか、体験談を元にお伝えしたいと思います。
体調不良で病院に行くまで
あれ?何か体調がおかしいぞ
異変を感じたのは、12月1日の朝。頭がズキズキ痛みます。もともと頭痛持ちですし、産後の高血圧で頭痛がすることもあり、いつものそれかと思って過ごしていました。
長女を保育園に迎えに行き、帰ってからも頭痛は治りません。念のため体温計で測ると、36.7度。平熱が36.5度程度なので誤差のレベルです。
しかし、夜にかけて体温が36.8度、36.9度と少しづつ上がります。そして、突然の腹痛と共にトイレに駆け込みました。詳細は割愛しますが、ほぼ固形ではない水下痢です(全然割愛してない)。
子供を寝かしつけている時にも突然のお腹ピーピー(これって関西弁?)。トイレにしばらく篭りました。その後はすぐに寝ました。
目が覚めると体がだるい
12月2日、朝5時。何となく体が痛くて寝苦しくて目が覚めました。そのままリビングに行き熱を測ると37度ちょうど。少し微熱があります。
普段からあまり風邪をひかないので、明らかにいつもと違う感覚ですぐに熱が出るとわかりました。といってもまだまだ微熱レベルなので長女は保育園に行かせました。(家族が37.5度以上出ても登園禁止)
そこからお昼にかけて徐々に熱が上がります。37度4分、そして午後には38度2分まで上がりました。これはちょっとやばいかもと思い夫にも連絡。夫が一度帰ってきてくれたので、かかりつけの病院に行くことにしました。
11月下旬より感染疑いの場合の受診方法が変更になっています。今までは症状があると保健所に連絡をして確認していましたが、今はまずかかりつけの病院に相談することになっています。
次の症状がある方はお近くのかかりつけ医にまず相談してください。
⇒「診療・検査医療機関」の指定について夜間・休日やかかりつけ医がいない方などは「新型コロナ受診相談センター」にご相談ください。センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、医療機関をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
大阪府HPより引用
変更点についてはこちらの資料もご参照ください。
内科を受診することに
かかりつけの市民病院へ
私は大阪府のH市在住で、かかりつけはK病院です。子供達もここで出産しましたし、産後の貧血や血圧の治療も受けているので、かかりつけはここの病院になります。
まず受付の方に電話で連絡をしました。「内科に確認します」と言われ、結構待ちました。そして、内科の看護師さんから症状を聞かれます。その後、責任医師に受診可否を確認するということでさらに待ちます。
結果、私は受診しても良いとのことでしたが、「当院ではPCR検査もインフルエンザ検査もできませんがよろしいですか?」とのこと。そうだとしてもまずはかかりつけ医を受診というルールですし、すぐ向かいました。
病院に着くと、入口に貼り紙がありました。要約すると「発熱、下痢症状のある方は初診受付できません」とのこと。おそらく、感染症疑いの人は受け入れないようにしているのだと思います。
病院の入口で検温すると、37度4分でした。そのまま、外を通って狭い隔離部屋へ。看護師さんから採血をされ、胸のCTを撮るためまた外階段から地下のCT室へ移動します。
隔離部屋に戻り、念のため検尿も行うことになったのですが、トイレは院内にしかありません。なんと、隔離部屋にある簡易トイレで採尿しないといけないということでした…。何が悲しくて自分の用を足したトイレと狭い部屋で一緒に過ごさなければいけないのか。
でも、看護師さんたちの方が大変なのはわかっているので、笑顔で従います。
またしばらく待っていると、無防備な先生が入って来ました。そして、血相を変えて追いかけてくる看護師さん。手には防護服を持っていました。
「えー、大丈夫だと思うけど…」と先生は言っていましたが、看護師さんに怒られて渋々着ていました。
先生からは、症状や検査結果をみる限りは大丈夫だろうと。ただ、血液に炎症反応が出ていることと、子供も小さいしはっきりさせている方が安心でしょうとのことで、念のためPCR検査を受けることになりました。
そこからは、看護師さんが保健所に提出するための用紙を記入。自分の連絡先、職場、家族の連絡先を聞かれました。
そして、会計は後日ということで、紹介状と抗生剤だけもらって帰りました。PCR検査を受ける病院ですが、H市の医療センターなら保健所を通して予約と結果連絡となり、I生喜病院とお隣の市のN崎T病院だったら自分で予約して行けるそうです。
PCR検査を受けに発熱外来へ
翌日、熱はすっかり下がって元気でしたが、自分で予約してI病院の発熱外来へ行きました。入口の扉入ってすぐに受付があり、問診票の記入は外のパイプ椅子です。
ここでも、発熱患者の扱いは切ないものでした。仕方ないですけどね。
そして、プレハブで臨時で建てられた発熱外来へ移動。待合スペースも一応あって、1組ずつ衝立で区切られていて、足元には電気ストーブが置かれています。そこに入れない人は、外で立って待つのみです。せめて椅子を…
PCR検査待ちの人ばかりということは、もしかしたら陽性の人が近くにいるかもしれません。その時は平日の午前で10人ほど並んでいました。緊張感のある空間でしたね。
看護師さんは防護服を着て、一人ずつ問診をして行きます。そして、1時間ほど待ってようやく呼ばれました。
プレハブの診察室に入ると、看護師さんと少し症状などを話していると、これまた白衣だけでノーガードの医師が入って来ました。
「まぁ大丈夫でしょ。検査だけしとくわ」と言い、私の嫌いな長い棒を鼻から入れられました。
鼻を膨らまして鼻腔を広くし、鼻から息を吸って喉を開きながら息を吐くと良いというアドバイスを受けたのでその通りにやると、びっくりなことに全然痛くありませんでした!しかしかなり奥まで棒が入るので辛いです。
結果は3時間後とのことで、お会計(事務員さんが外に来てくれる)だけして帰りました。PCR検査費については無料でした。もちろん、結果が出るまでは外出禁止です。
結果は陰性!
12時に検査を受け、15時過ぎに電話がなりました。病院からです。
「陰性でしたのでご安心ください」とのことで、一安心でした。夫も職場に報告し、私は保育園に連絡を入れました。
その後、お腹の調子だけ2日ほど悪かったですが、徐々に良くなってすっかり元気になりました。育児の疲れが出たのか、胃腸風邪なのかわかりませんが、長引かなくて良かったです。
体調を崩して感じたこと
今回、まず思ったのは、風邪なんてひいている場合じゃないということです。病院は厳戒態勢、そして医療従事者の方は通常とは違うオペレーションでかなり負担がかかっている印象でした。そんな時に軽い風邪で気軽に受診するだけでも負担をかけてしまいます。
そして、救急の受け入れを断っているところもありました。他の病気や怪我でも、十分な医療が受けられないかもしれない現実がありました。
医療の非常事態宣言は、受け入れている病院だけの話ではないです。いろんなところに影響してしまっているので、家族含めて体調管理はしっかりしないといけないですね。
そしてもちろん、罹りたくない!それに尽きます。子供を持つ方はみんなそう思いますよね。特にうちには授乳中のベビーがいるので、もし感染してしまっても離れるのが難しい…そうなった時の対応を、今一度夫と話し合っておく必要があると思いました。
最後に、常に感染リスクと直面している医療従事者の皆さん、本当にありがとうございます!不要不急の外出は、最前線で頑張っていただいている方々のためにも控えていきます。